介護を必要とする人が入居する施設にはいくつかの種類があります。
老人ホームもそのひとつです。正式には有料老人ホームと言い、介護付、健康型、住宅型の3つの種類があります。
ただしこれ以外にも、特別養護老人ホームを意味している場合もあります。
有料老人ホームと特養の違い
両者の違いですが、有料老人ホームは民間企業などが運営しているのが基本であるのに対し、特養は社会福祉法人や地方自治体と言った公的機関が運営してる、公的な施設と言う違いがあります。
認知症でも受け入れてくれるところはあるのかと言う疑問に関してですが、これはあります。
認知症でも受け入れてくれる老人ホームとは?
認知症は、昨今では要介護原因として非常に多いことです。
そして今後も、この傾向は続くことが確実視されているため、受け入れ態勢をとっているところはとても多いです。ただし実情は施設により異なります。
健康型の老人ホーム
たとえば有料老人ホームの内、健康型は、基本的には自立した生活を送ることができる人が利用対象です。
よってもし、利用中にこれを発症した場合には、利用できなくなることも考えられます。
住宅型の老人ホーム
住宅型は外部の介護サービスを利用すると言う方法をとっています。
よって外部サービスが認知症対応外と言う場合には、受け入れはできないと言うことになります。
介護付き老人ホーム
介護付はその施設内に介護人員が配置されている種類です。
そのため、付き添いやきめ細やかなサービス提供が可能なことも多いので、受け入れていることは多いです。
認知症の度合いによって受け入れてもらえない場合もある
ですが一方で、特養も含め、認知症の症状の出方や程度によっては、受け入れできないと言う施設もあります。
たとえば他者に対する攻撃的な態度、深刻な自傷行為、施設職員に危険が及ぶくらいの介護拒否などの症状が出てきている場合には、受け入れができない、または受け入れていた場合でも、状況に応じて退去が命じられると言うこともあります。
認知症になった場合の老人ホームの選び方
認知症の方は、周囲の環境に非常に敏感で、それが原因で症状が進行すると言うこともあります。
ですから施設選びに関しては、まずはその人の希望などをできるだけ聞き出し、その人のストレスにならないような雰囲気の施設を選ぶことが大切です。
その人が気に入っている様子かどうか、職員の対応はどうか、個々に合わせたサービスの提供を行っているかどうかと言った点を、しっかりとチェックする必要があります。
そしてその上で、その老人ホームが受け入れをしているのかどうか、もし症状に変化が出てきた場合にはどうなるのかと言ったことをチェックしておくことが求められます。