【家族介護】認知機能低下・認知症のための対策(デイサービス)についてAさんに聞きました

祖母に認知機能低下・認知症がみられたAさんに、家族介護について話を伺いました。

家族介護の大変さ「祖母が認知症(認知機能低下)になった」

私の家では祖母が認知症を発症してしまい介護が必要となりました。

特に注意が必要だったのは徘徊に対するケアでした。

家の鍵を掛けていても自分で開けて出て行ってしまうので、常に誰かが見ていないといけませんでした。そのため父は仕事を続けていたので、母が時短勤務に変わりました。

当時小学生だった私と弟も学校から帰ってくると祖母の話し相手になっていました。母が帰って来るまでの時間を祖母と話をして過ごしていました。

その時話をしていると認知症だと言うことが信じられないくらいきちんとした会話が出来ていました。

学校から帰ってくると祖母がよくホットケーキを焼いてくれました。母が作るホットケーキとは一味違いとても美味しかったのを覚えています。それが私と弟の楽しみでもありました。

それまでは学校が終わると直ぐに公園に出かけて遊んでいましたが、二時間くらい祖母と過ごしていました。誰かがいると話し相手になるので出かけようとは思わないようでした。私や弟の方から誘って近所の駄菓子やに行くこともしばしばありました。

後は、祖母は折り紙を教えてくれました。昔はいろいろと飾るもを作っていたようで、私や弟に教えてくれました。そう言った時間はごく普通に過ごすことが出来ていました。どうやら一人になるのがいけないようでした。

でも1日中見張っている訳にも行かず、1人の時間が出来てしまいます。そうするとテレビを観て普通に過ごしている日もありましたが、どこかへ出かけてしまうのです。

祖母は足が悪かったので一人ではそんなに遠くへは行かないだろうと家族全員が思い込んでいましたが、時にはびっくりするぐらい遠くへ出かけている時もありました。近所で発見されることも多くあり、自宅周辺の人達には随分と助けられました。

一人で出かけている祖母を見かけると、一緒に自宅まで送ってくれる人が何人も居ました。そう言った近所の人達には本当にお世話になりました。

家族だけではなかなか上手く行かないものです。地域の人の協力もあって何とか毎日を過ごしていました。

当時は介護保険などと言う言葉はなく認知症になってしまうと家族が面倒を観るのが当たり前の時代でした。両親のどちらかが仕事を止めたり、時短勤務にしたりして対応している家族が私達の他にも近所にはいました。

そう言った家族同士で協力したからこそ何とか乗り越えられたのだと思います。家族だけでは不十分だと子供ながらに感じていました。私や弟が近所のお爺さんや、お婆さんを家に連れて行くことも何度かありました。

今では空き家になってしまっている家も目立ちますが、当時は高齢者も子供も多くいたので地域ぐるみで対策がなされていたのだと思います。

今現在そのような状況におかれたら、どうすることが出来るのか心配になます。自宅周辺の人口も段々と減ってきているので、家族だけで対応しなければいけない事態になりかねません。

地域から子供は減りましたが高齢者は変わらずたくさんいます。今は近所に介護が必要な方は見かけませんが、いずれそう言った人が出てこないとも限りません。

昔のように近所の住人で何とかすると言うのはもう不可能でしょう。私の両親は共に75歳を超えていますが、幸いなことに今のところ介護が必要と言うことはありません。

ただ加齢による体力の低下は避けられませんので、一緒に買い物に出かけたりする機会は年々増えてきています。父は家事が出来ませんので、母が動けなくなったら家事をしてあげる必要性が出てきます。

父が今から家事を行うことは考えられませんので、いずれ家事を手伝う時が来るでしょう。その時には私が時短労働に切り替えなければいけないことになるでしょう。そうなるとお金の問題も発生してきます。

収入はもちろん減りますから、いろいろと切り詰めなければならなくなるでしょう。今のうちに出来るだけ貯金をするようにしています。まだ十分ではないのでもっと貯金を増やさなければなりません。

残業も休日出勤も率先してやるように心がけています。それを知ってか知らずか分かりませんが、両親は毎日ウォーキングをするようになりました。

以前は一日中家でテレビを観て過ごすことが多かったのですが、自分達で体力作りを始めたのです。祖母のことがあったので二人とも自分で何でも出来るようにしようとしているのだと思います。

そうしてくれることは、他の家族にとっては大変ありがたいことです。

【家族介護】認知機能低下・認知症のための対策(デイサービス)

今ではデイサービスと呼ばれるサービスがかなり浸透してきています。日中デイサービスの施設に行き、同じような高齢の人が集まり時間を過ごすのです。料金はかかりますが、介護保険が使えるので安価で利用できます。私の祖母の時代にこのサービスがあれば良かったのになあと感じています。

介護認定をしてもらえば、デイサービスを利用することが出来ます。要介護の低度により、毎日利用が可能になったり、週に3日利用が可能だったりひとそれぞれによります。

高齢者向けのデイサービスは同じような状態の人が集まるので、いろいろな共通の話題があり楽しんでいる方が多いようです。話をすることで気分が良くなることは期待されています。

私は両親のどちらかが介護が必要になったら自分自身で面倒を見ようと思っていますが、こう言ったサービスを利用することは、選択肢が出来たので良いことだと思います。