近年、介護施設を巡ってその入所者に対するあからさまな虐待が問題となってきています。
終の住まいとして選んだはずがなぜ虐待をされなくてはならないのか理解に苦しみます。
もちろん近年の高齢化は著しいものがありますし、しかも夜勤の現場などは一人で多くの入所者を見なくてはなりません。
そのなかに重度の認知症の方がおられて、錯乱状態になたとしても、誰からも手助けを受けることはできません。
介助者といえども人間ですからついかっとなってしまうことも当然あります。
そこでいかに気持ちをコントロールするかですが、経験がものをいうことかもしれません。
かつてデイサービスに勤務していたAさんはこう語ります。
かつてデイサービスで勤務していた身からいえることは、何か課題があるときはなるべく早期に上司や同僚に相談をしていました。決して的確な答えばかりではありませんが、それでもストレスをため込まない、そして組織内の誰かに気持ちを伝えた、というそれだけでもずいぶんと気持ちが楽になっていました。
とのこと。
高齢者施設の抱える課題の中にはかなり長期に渡るものも多いだけに課題を共有することがまず第一歩といえるようです。
そしてこうアドバイスをくれました。
これから老人ホームを探そうとしている方にアドバイスできることがあるとすれば、それは職員の雰囲気のいいことが何よりも大切です。施設の設備はお金をかけさえすればいくらでも立派にできます。それだけ入所費用に跳ね返ってくるだけです。むしろ職員間の連携のしっかりとれているところは基本的なところに安心感があります。
やはり老人ホームを選ぶ際には、しっかり見学に行き、老人ホームの施設や設備などのハード面だけてなく、職員同士の雰囲気を感じることが重要なようです。