現実と理想は離れていて、それは老人ホームでも同じ

近年の老人ホームでの嫌なニュースを聞いて、どうしてこんな事になってしまっているのだろうと思う方も多いと思います。

実際に理想論通りに業務を行っていれば確かにそういった問題もなく運営できるのかもしれません。

ただ人間を対人間のサービスをマニュアル化するというのは現実では難しい事なのです。

理想通りに老人ホームを運営するのは現実的には難しい?

人間対人間の仕事なので、「この時はこうする」という決まりを作ったとしても全てが全てその通りの事案になる事は殆どありません。

人間なので100人いれば100通りの考え方があるのと一緒で一括りにできる程人間というのは単純ではないのです。

なので老人ホームでもそういった考えのズレや些細な事からとんでもない大事件に発展してしまったりします。

介護保険というのはあくまでも国のお金を多少なりとも利用して運営を行う事業です。

逆にいえば国のお金を使うからこそ制限的な所もうるさくなりますし、無駄遣いに対しても厳しい目でみられます。

別に一般の会社が無駄遣いをしているという事ではありませんが、税金を使用するという点では国民の目は当然厳しくなってしまうのでどうしても管理が難しくなります。

でも税金を使っている為、財源は限られてきます。そこで人件費の圧迫が始まりサービスの低下を招いてしまいます。

これが今の老人ホームの厳しい現実です。

 

老人ホームの理想と現実とは?

本来理想をいえば1人の利用者に対し1人のサービス提供者がいる事が理想です…が現実でそんな事をしていたら当然すぐに潰れてしまいます。

なので1人のサービス提供者に対して複数の利用者をつけるのです。

マネジメントを経験した事がある方なら分かると思いますが、誰かを管理するというのは本当に大変な事なのです。

例えば利用者の1人が少し歩きたいと思って歩こうとして、危ないのでサービス提供者が付きそう場合、その他の人もトイレや洗濯、買い物等で歩いてしまった場合に誰かが転倒してしまった場合は誰が悪いのか。

それはその会社、サービス提供者の責任となります。

厳しいですがこれが現実なのです。

一人前の大人が自分の意思で動いて怪我をしたら、そのサービス提供者がたとえ知らなかったとしても悪くなってしまうのです。

こんなリスクを持ちならが働いているのです。心にゆとりを持てるのでしょうか?

下手したら自分の人生だって台無しになってしまう可能性だってあります。

こういう所から昨近のニュースの様な問題が出てきてしまうのです。

最初からそんな気持ちで入社する人なんていません。

誰だって最初は理想に燃え、仕事にプライドと情熱を持って入社してくるのです。

ただ、今の制度のままだと現実的には限界があるというのも事実なのです。

なので介護業界は今の政治家にとっては他人事の問題ではないはずなので、もっと皆が人間らしく生きていけるような制度作りを期待したいと思います。

 

理想と現実は違うがそれでも老人ホームに入れなければならない

こういった老人ホームの現実がありながらも、利用する側としては老人ホームを選ばなければなりません。

そん老人ホーム選びで失敗しないためには、よく検討すること、特にいろんな老人ホームを見ることが重要です。

まずはどんな種類があって、どこの老人ホームなら入れるのか?を知ること。

そして、入れる種類の老人ホームが明確になったら、条件を入れて探す、自分の希望と合っているかふるいにかけます。

そうすればある程度、絞れてくるはずです。

この時の注意点としては、しっかり見学に行く、ということ。

見学に行かずに決めてしまうと、のちのち現実とのギャップで後悔に繋がることがあります。

老人ホーム選びに失敗しないためのまとめ

以上老人ホーム選びに失敗しないために行うことをまとめると、

1、老人ホームの種類を知る

2、入所できる老人ホームの種類を知る

3、入所できる老人ホームを調べる

4、調べた老人ホームを比較する

5、希望先が絞れれば見学に行く

以上のステップで失敗しない老人ホーム選びを進めていきます。

 

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