老人ホームは、誰でも希望するホームにすぐに入居できるわけではありません。
ホームによって年齢や介護状態、医療依存度など入居条件があるので、条件に合わなければ入居することができません。
一般的な入居条件としては、年齢、要介護度、医療依存度、保証人や身元引受人の有無、収入などがあげられています。
老人ホームに入居できる条件
年齢
入居条件の中でまず、年齢は60歳以上、65歳以上としているホームが多く、特別養護老人ホームやグループホームは、原則65歳以上と定められています。
民間経営の有料ホームは、交渉をすると年齢条件に該当しなくても入居することができる場合があるので、年齢条件に合わないときは相談をしてみるのもひとつの手。
また、40歳以上でも特定疾病認定を受けている方であれば入居できる場合もあります。
資金、身元保証人
老人ホームに入居するときは、支払が滞ったときや万一のことがあったときのためにほとんどの施設で身元引受人や身元保証人が必要になります。
引受人や保証人がいなければ入居できないホームもありますが、最近は、未婚や子供がいないなどの理由から引受人や保証人を立てることができない方も増えているので、そのようなときは、入居について相談可能というホームもあり、また保証の代行サービスを行っている会社もあります。
高齢になると年金だけで生活を行っているという方も少なくはありません。
特別養護老人ホームは、収入が少ない方を優先して受け入れをしているので、年金のみで生活を送っている方でも入居を希望することができますが、民間の老人ホームに入居を希望するときは、一定の資産や収入が入居条件になることがあります。
健康状態
高齢になると、介護が必要になったり、医療依存度が高い方も少なくないので、そこも条件のひとつになります。
介護が必要な場合は入居することができないホームや、入居後でも介護が必要な状態になったときは退去しなければいけないホームも少なくはありません。
認知症も同じように、認知症を発症している方は受け入れを行っていないホームもあります。また、人工透析が必要であったり、たんの吸引が必要など医療依存度が高い方も入居できるホームは少なくなります。
医療のケアが必要な方は、医療法人が運営を行っているホームや24時間看護師が常駐しているホームを選ぶと万一のときも安心です。
▼具体的には要介護度によって異なります。
要介護度によって入れる老人ホームが違う?
介護度が低く、比較的少ない支援で自立した生活を送ることができる人が入居できるグループホームや軽費老人ホーム(ケアハウス) 、ケア付き高齢者住宅から、介護が必要な人のための特別養護老人ホーム、介護と医療の両方が必要な人のための介護療養型医療施設まで、たくさんの種類があり、それぞれに入居できる介護度が決まっています。
介護度3の人はこの施設にしか入ることができない、ということではなく、介護度3以上や要支援2以上というように、要介護の幅があるので、介護度が変わるとすぐに引っ越しをしなければいけなくなるという訳ではありません。
要介護に合わせて、入居先を選ぶことができますが、施設や事業所には、それぞれ方針や特色、スタッフの雰囲気などが異なるので、まずは見学をすることをおすすめします。
要介護度にあった老人ホームを選ぶポイント
通っている病院のケースワーカーや役所に問い合わせると、老人ホームの一覧をもらうことができるので、自宅の近くや行きやすい場所など、便利な場所から見学することをおすすめします。
いろいろなホームを見ることで、特色や仕組み、雰囲気などが分かってくるので、家族が先にいろいろなホームの見学をすることがおすすめです。
良いと思うホームがあったら、本人の見学や体験入居をしてみると、本人に合う入居先を選ぶことができることが多いため、可能な限り、本人の意見も聞くようにすることがおすすめです。
老人ホームに入居できる条件まとめ
ホームへの入居基準はホームによって異なるので、事前に入居を希望をしているホームのはどのような条件があるのかをしっかり確認して、条件に合うようなホームを選ぶことが重要です。